レビュー
my life

my life

10 months ago

4.5


content

ぼくが生きてる、ふたつの世界

映画 ・ 2024

平均 3.7

「37セカンズ」を観た後にネトフリがオススメしてきた「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を初鑑賞してみた。となると、何か重いテーマを潜めているんやろうね。もうそんな予感しかしない。 呉美保監督の作品。「そこのみにて光輝く」と「きみはいい子」しか観ていないけど作風としては何となく予想しやすいかな。しかも、評判は上々みたい。これは少しハードルを上げてみようではないか。 えっと、コーダを描いた作品なのかな。 号泣してしまった「コーダ あいのうた」を真っ先に頭の中で思い浮かべてしまった。耳が聞こえない両親の設定は同じだけど、子供の描き方は僅かながら違ってくるのだ。 コーダとして生まれたトキからの半生を描いている。成長するにつれて、反抗期真っ只中に差し掛かる。今、言い放った台詞…後で絶対に後悔するけどね。 なんて、思えるけど実は心にもないコトを言ってしまう時期でもあるんやけどね。そんな、何を言われようが母親の優しさだけは感じとれる瞬間でもあるのだ。 でも、旅行ぐらい行ってあげたら良かったのにね。ところで、舞台は宮城なのか。手話にも、その場所によって多少は違うみたい。少し勉強になった気分の今日この頃。 さてと、比較してしまった「コーダ あいのうた」と比べると総じて、泪の量は少なめだけどエンディングに向けてヤバいぐらいの演出を持ってくるやん。 特に個人的に秀逸と感じたのは回想シーン。パスタ屋で食事して電車に乗って帰ってくる流れは、ごくごく自然でソコだけ見ると、まるで何てコトの無いシーン。だけれ、今までの感情を含めると…これは号泣せずにはいられない。 その感情に揺れるシーンも特に良い。駅でたたずむ、その姿に更なる余韻を引き出させた気がする。ハードル高めの設定にしてしまったけど軽く飛び越えてきた感覚が残る逸品でもあったのだ。