レビュー
ジャンプ系の少年漫画原作かと思いきやラノベだったとは驚き! ラノベもほんとに色々あるんですね。 爽やかなバディ系冒険活劇と、全然爽やかじゃないドロヘドロみたいな世界観ものが、融合していて、一癖も二癖もある作品です。 どちらを楽しむかは見る人次第って感じ。 錆とか、キノコとか、魚とか蟹とか爬虫類とか、ジメッとした小道具をよく使う退廃的な舞台。 だけど、それは環境汚染の果ての未来の日本の姿で、実際の地名が出てくるところとかゾクっとする。 オリジナルの生き物も、遺伝子めちゃくちゃ風で、より現実みのあるナウシカって感じです。 導入の1〜2話がよくできていて、ビスコをダークヒーロー的な感じで描き始め、独特な設定や世界観だったり、主要なキャラクターの特徴だったりを、ストーリーに乗せて上手に説明しています。 キャラクターはみんな子どもみたいな風貌だけど、過去の語り口や能力が、見た目の年齢と釣り合わない。みんなおっさんだ。 が、あえてそうしてる感じがする。 ザ・主人公のビスコ、ぐう聖のミロ、そしてチロルとかいうクズスルメキャラがどんどん好きになる…。(6話) 【最終話視聴後】 後半以降、完全に準ナウシカの世界観となりましたが、結局はミロとビスコの物語で、王道バディものでした。 個人的には、9話の急展開が、最後に思いの外爽やかに回収されちゃって、ちょっぴり残念だったな〜。 作画や色彩全体の一貫したやさぐれ感、ディストピア感がとても好きでした。
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