レビュー
mory

mory

4 years ago

4.0


ロング・エンゲージメント

映画 ・ 2004

平均 3.2

自傷行為で戦争を逃れようとして刑に処されて死んでしまったと思われる婚約者を、戦後探し続ける女性の話。   なんだかとても希有な体験をしたと思う。もとから戦争は大嫌いだが、この映画を通して戦争がもっともっと嫌いになった。それはこの映画が戦争の壮絶さや悲惨さを前面に打ち出しているからでなければ、普通の人々の悲劇を描いているからでもない。ジャン=ピエール・ジュネの描く愛すべき人々が戦争で大切なものを失ってしまったことが許せないからなのだ。   ジュネ映画に欠かせないドミニク・ピノンがどんな役で登場するか楽しみに観ていたら、「理想の顎髭」としか形容できない役で登場して、なんだかほっこりした。役どころとしてはセレスタン・プーが好き。こういう人になりたかった人生。   色彩を抑えているのに、ジュネの映画らしく原色バリバリで脳内再生されてしまった。キャラクターに色彩を与えることが本当に上手な監督だと思う。大好き。