レビュー
「復讐する」・・これだけのテーマで押し切った映画であり、ラストを「タクシー・ドライバー」へのオマージュで味付けしたところにニヤリとさせられる。 法を無視した暴力には、法は無力であり、法を頼る復讐などは存在しないという、これまで散々描かれてきたテーマであり、新鮮味はないが、アクション的には見せ所が多い。特に、駐車場での車が落ちるシーンは凄い。ここだけでも見る価値ありという感じだ。 同じ復讐モノでも、チャク・パヌクの人間における根源的な残忍表現、ジョニー・トーの完全に様式化された確信犯的なハードボイルドとは異なり、一々リアルに作ってあるので少々疲れるのも事実だし、アメリカの警察が全く無力でバカであるという演出が少し安易であるのが残念だが、まあこんなものだろうと思う。
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