レビュー
ジュネ

ジュネ

8 years ago

4.0


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ダンガル きっと、つよくなる

映画 ・ 2016

平均 3.8

パッと見同じ人物とは言われるまで気づかないほど増量したアミール・カーンが主演をつとめ、実在する女子レスリング姉妹の誕生と奮闘を描く熱血スポ根ドラマ。 実話に即しているせいか他のインド映画と比べてかなりストーリーはそつがないのですが、サッカーやバスケ漫画の「少年ジャンプ」的展開が大好物の私にとってはグッとくる瞬間が何度もありましたし、父親の娘に対する愛の深さを思い知らされついつい落涙。 また、劇中で主人公のギータが次々と自分よりも体格の良い選手たちを父親直伝の戦術を駆使しつつ倒していくシーンを通して、「駆け引き」によって試合をひっくり返すレスリングの面白さが素人にもわかるようになっているのが見事です。姉妹の存在によってたくさんのインドの女性たちがレスリングに興味を持ったように、この映画を見てレスリングの楽しさを知る人がたくさん出てくるのではないでしょうか。 ただ、姉妹の活躍を謳った映画と言いつつ、完全に妹のバビータが姉の陰に隠れてしまったのは残念です。また、父親の絶対的な正しさを強調するあまり、不必要な「悪人」を意図的に作り出す後半の語り口には若干の違和感を抱きました。奇しくもこれが現在渦中のレスリング協会をめぐるスキャンダルを彷彿とさせるのが、なんとも皮肉です。