レビュー
「イタさ爆発、ある女子高生の青春。」 とにかくイタくて周りを困らせて腫れもの扱いされている友達がいないぼっちの17歳JKが、ただひとりの親友をも兄貴と付き合うことになり本当のぼっちになった反動で、更にイタくなってしまったみたいな話。この主人公を受け付けれるかどうかで面白いかどうかが変わるタイプの映画だと思う。賛否両論まではいかないけど、ネイディーンの喋りや我儘ぶりに付いていけるかだなー。 基本的に周りの人達にクズがいないのが更にネイディーンのイタさぶりを助長している。兄貴も女たらしっぽく見えるが全くそんなことないし、母親も情緒不安定気味だが父が死んだ後もちゃんと働いてるし。隣の席だったアーウィンなんか最初から最後まで良い人。この人に裏切られるシナリオだったらどうしようと思ったよ。あと学校の先生の言葉ではあまり深く踏み込まない距離感の接し方が抜群に良かった。MVP。ニックはちょっとクズっぽくあるが、これだってネイディーンの自業自得さが招いたコトだしな。ニックの気持ちも分からんでもないよコレ。 親友であるクリスタの扱いが後半おざなりな感じだったのが残念。兄貴と付き合うが為に生まれてきたキャラっぽくてなー。てか親友の兄貴とヤッちゃうとかこの娘も結構勢い任せで変人でしょう。まあ幼少期からそうだったみたいな描写はあるけど。でもクリスタはネイディーンと違うのは、周りにはちゃんと合わせられる強かな変人なのがまた憎い。 と、皆キャラ立っているし、話も面白かった。でもやっぱりトコロドコロネイディーンのイタさぶりにムカツくトコがあったコトは否めない。これはもう本当に合う合わないの問題になるからなあ。まあそれを差し引いても総合的にはアリだったかな。監督はこれがデビュー作らしいが、それでいてこの完成度は素直に凄い。 ----------ここからネタバレ---------- ラストはハッピーエンドで成長ぶりが見れて良かったけど、母親とのやり取りがメールだけなのが残念。最後にちゃんと話し合う描写も入れて欲しかったかな。それが余計なんじゃないかと言う人もいそうだけど。
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