レビュー
ビューティフルマインド 天才数学者、ジョンナッシュの人生を描いた物語。 最初から変な人ではあったが、良き友達チャールズのおかげで希望していた進路に進めたところまではかなり感動的な物語。 そこまでが彼の病気の伏線だとわかったときはつじつまがあう凄さと、統合失調病の恐ろしさを思い知らされた。考えてみればたしかにおかしいなと気づけるが、ジョンナッシュほどすごい人だとそういうことが普通にあり得ると考えてしまっていた。 自分にとって大切な人が消えたり死んでしまうのではなく、そもそも存在していなかったという事実が統合失調の恐ろしさ。 なにが現実でなにが妄想なのか、判断できなくなってしまう。うそついたらあかんな、ほんまに。 統合失調のジョンナッシュに対しての義務感、逃げたい罪悪感に駆られるアリシアだが そんなときに結婚したときの最高のジョンナッシュとそんな彼を愛した自分を思い浮かべて、 思いとどまるのがすごいいい夫婦なんだとおもった。 人間はみんな過去にとりつかれている。 後半のジョンナッシュの統合失調ネタがブラックすぎてめちゃいい。 彼が見える?本物? 最後の演説で 謎に満ちた愛の方程式の中に理は存在する の言葉めちゃかっこいい。理論や哲学を追って、時に妄想の世界にまで入ってしまった彼だからこそ、この言葉の重さが伝わる。最初は全てを支配する方程式を求めていて、最後に見つけたのはそれを満たす愛の方程式だった。 またその言葉を多くの人が居る中で妻に向けて話す姿は感動。
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