レビュー
sawa

sawa

4 years ago

4.0


content

ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償

映画 ・ 2021

平均 3.5

1966年のシカゴ。黒人青年のウィリアム・オニール(ラキース・スタンフィールド)は、FBI捜査官になりすまして車を盗もうとして逮捕された。そこへFBI捜査官のロイ・ミッチェル(ジェシー・プレモンス)から、ブラックパンサー党のイリノイ支部に潜入し、捜査に協力すれば見逃すと提案される・・・という実話に基づいた作品。 支部長のフレッド・ハンプトンを演じたダニエル・カルーヤが第93回アカデミー賞助演男優賞を受賞。観衆を熱狂させるスピーチ力、敵対関係にあるギャングと和解させたり、運動に黒人以外のマイノリティを参加させるカリスマ性ある人物だというのに説得力がありました。 スパイとして潜入したウィリアムも、そんな人柄に惹かれ、そして黒人としてのアイデンティティーを自覚し、自分の立場と葛藤。そんなウィリアムを追い詰めるミッチェル捜査官の黒幕は、もちろんFBI長官ジョン・エドガー・フーパー。 FBIによる弾圧の様子が酷すぎる。とうとう、暗殺に協力するよう迫られるウィリアム。意外な所で、意外な人物から、「もう後戻りできない」というメッセージを受け取るシーンが衝撃的。「いつから?!どこまでが?!」 ラストで明かされるその後のウィリアムが悲し過ぎる。もしウィリアムが貧しくなければ、もし黒人でなければ。カッコいい劇中曲もとても良かったです。色んな意味で観てよかったと思う作品でした。