レビュー
dreamer

dreamer

4 years ago

3.5


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スコア(2001)

映画 ・ 2001

平均 3.1

この映画「スコア」は、公開当時、戦後のアメリカ映画界を代表する最高の演技派俳優、マーロン・ブランドが77歳、アメリカン・ニューシネマ以後の代表的な演技派俳優、ロバート・デ・ニーロが58歳、そして21世紀のハリウッド映画界の代表的な演技派俳優、エドワード・ノートンが32歳、というように三大名優が競演した話題作。 とにかく、三世代に渡るアメリカ映画界の代表的な名優が、この犯罪映画「スコア」で激突しているのは、映画好きにとっては、それだけで食指が動きます。 となると、この映画は深くて複雑なミステリーかと思いますが、実はお話自体はいたってシンプル。 人生最後の大仕事を仕掛けようというブローカー(マーロン・ブランド)が、高額の報酬を餌に旧知の大泥棒(ロバート・デ・ニーロ)に、財宝を盗み出す話を持ち掛けます。そこに、機知に富んだ自信過剰の若者(エドワード・ノートン)が、相棒として絡み始めていくのです。 この映画で面白いのは、三人それぞれの背景で、ブランドは破産寸前で、何としても盗みを成功させたい。デ・ニーロはジャズクラブの経営者として、恋人とまっとうな暮らしを始めるための元手が入る。ノートンは伝説の大物と組み、あわよくば出し抜いてのし上がりたい。 そんな三人の思惑が交錯し、疑心暗鬼が完全犯罪を危うくしてサスペンスが深まっていくのです。 ジャズを愛するデ・ニーロの洗練された趣味や暮らし、でっぷりと太ったブランドの迫力満点の演技。さすがのノートンも、これでは気負わざるを得ないなと思います。 この映画の実質的な主演は、当時、還暦間近だというのに、体を張ったアクションで難攻不落の税関ビルに忍び込むデ・ニーロ。最後のどんでん返しも、彼の存在感で鮮やかに決まったと思います。 北米のパリと呼ばれる多文化都市カナダのモントリオールの重厚な風景が、この映画に漂う"フィルム・ノワール"に渋い味わいを与えているようにも思います。