
nacchi

モンスター
平均 3.4
2012年06月02日に見ました。
全米初の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯を映画化したクライム・スリラー。アイリーンはアイドルを夢見るような普通の女の子だった。でも、幼いころから虐待を受けて育ち、生活費を稼ぐために13歳で娼婦となった。そうやって生きてきた。娼婦とはいえ、華やかな街娼ではなく、ヒッチハイクで客をあさる粗野な売春婦だ。アイリーンを演じるためのセロンの役作りが凄すぎる。あんなに美人なのに、体重を10キロ以上も増やし、美貌を微塵も感じさせないメイクをし、眉毛も歯もボロボロで、仕草や歩き方にも美しさや品の良さなんて微塵も感じない。 そんなシャーリーズ・セロン演じるアイリーンは人生に切望し、死を考えていた。しかし、最後に取った客代を使わずに死んでしまっては、ただ働きになってしまう。だから、その金で最後に酒を飲もうとバーに入る。そのバーで同性愛者のセルビーと出会う。セルビーは同性愛者であることから、両親と仲たがいし、誰かと話がしたくてバーにいた。そこでアイリーンの荒んだ様子にも関わらず声をかける。セルビーは彼女のことが好きになり、やがて彼女たちは愛し合うようになる。 アイリーンはホテル代を稼ぐ為に客をとるが、客から暴行を受け殺してしまう。その後、再会することを約束するがセルビーの身内に激しく反対され、セルビーは家を出る決意をする。二人の生活のためにアイリーンは娼婦をやめ合法的な収入源を得ようとするが、世間的な常識もない彼女が職に就くのは難しいことだった。金銭的に窮し、社会に受け入れられないことに絶望した彼女は売春に戻ることにするが、客から暴行を受けたトラウマが過り、そこでまた衝動的に殺人を犯してしまうのであった。そして、逮捕されるまでに7人を殺害する。 アメリカ史上初の女性連続殺人犯そう聞くと怖いけれど、可哀そうな映画だったよ。セルビーは嫌いだ。セルビーは働きもしないくせに、アイリーンにどうして売春をやめたの、と喚く。最後も、アイリーンの肩を持ってはくれなたかった。映画化にあたり、セルビーにあたる人は実名を使うことを許可しなかったんだって。このお話みていると、それも当然だなって感じ。セルビーは自分の為にアイリーンを利用しただけだもの。アイリーンだけがセルビーを愛してセルビーのために尽くしていた。アイリーンは捕まるのは時間の問題だってわかって、セルビーを逃がしてくれるラストシーンは感動した。それなのに、セルビーは最後の最後でアイリーンを裏切るんだよ。酷いな。現実では、その後アイリーンとセルビーにあたる人は二度と会うことはなく、アイリーンは処刑されたんだって。