レビュー
たっちゃん-半変人のお調子者-

たっちゃん-半変人のお調子者-

4 months ago

4.5


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MaXXXine マキシーン

映画 ・ 2024

平均 3.1

2025年06月10日に見ました。

スターを目指すマキシーンと若い頃スターになれなかった老婆パールの戦いを描いた『X』 若きパールの「スターになる」という夢がいかにして潰えたのかを描いた『Pearl』 そして3作目の今作で描かれるのは『X』のその先。 マキシーンは遂にスターになるきっかけを掴むが、過去が彼女を逃さず締め上げようとする。 果たしてマキシーンは過去を全て振り払い、スターになる事ができるのか? まず比べ物にならないキャストの豪華さに驚く。 ケヴィン・ベーコン、エリザベス・デビッキ、ジャンカルロ・エスポジート、ミシェル・モナハン… この豪華さによって、前二作と今作をはっきりと差別化しようとしているように感じられる。 夢を叶えられなかったパールを描いてきた前二作とは違い、今作はそんなパールを乗り越え、スターになる夢を追い続けるマキシーンの物語。後は登っていくだけな彼女の物語を彩る為のこのキャスティングなのかななんて思う。 そして80年代のハリウッドという時代と場所がしっかり物語に絡めてくるのも面白い。 ナイトストーカーにサタニックパニック、そしてとある超有名サスペンス映画のセット… 映画好きは思わずニヤニヤしてしまう。 あと僕は見逃さなかったぞ〜 途中のマキシーンと探偵の追いかけっこの中で、しれっとあの超有名SF映画のセットを横切っていたのを!! 追いかけっこの舞台は1985年のユニバーサルスタジオだから、あれはあの映画のセットで絶対間違いないはず。 そんな時代感、舞台、豪華なキャストの中で描かれるのはマキシーンの強さ。 まず冒頭のオーディションシーンからして凄い。 パールがスターになりたい気持ちは強くても、才能が伴ってなかったのに比べ、マキシーンはスターを志す気持ちを持ち、そして演技の才能もある事を見せつけてくる。 彼女なら本当にスターになれそう…と思っていると忍び寄ってくる影… ナイトストーカーがいるのに、そんな一人で歩いてて大丈夫?と思ってたら案の定マキシーンをつける男が現れる。 えっ?襲われちゃうの?と思いきや、股間の辺りが寒ーくなる、やり過ぎな返り討ちをお見舞いする。 その後もマキシーンの過去を知る私立探偵(ケヴィン・ベーコン)が現れ、彼女に脅しをかけたかと思ったら、車に乗ってる探偵をぶん殴るマキシーン。しかもただの拳じゃなくて、鍵を指の間に挟んだ状態。痛い痛い! ただ状況に飲み込まれる事無く、邪魔するものは問答無用でぶちのめすマキシーン。強い。 ただ強いだけという訳でもなく、知人が殺されたら狼狽える弱さもあるんだけど、自らの目的の為、過去に蓋をし、虚勢を張り続ける姿は痛々しくも見えてくる。 そして終盤遂に明らかとなるマキシーンを狙う黒幕の正体…誰が黒幕かと思ってたら、お前かい!! でも『X』見直したらちゃんと伏線張られててまた驚く。完全に忘れてたわ…(『Pearl』の印象が強すぎたってのもある笑) このクライマックス観てて思うのは、自分が理解できないものを悪魔だと言い切る連中、そして宗教を自らに都合の良い形で信仰する連中の悪辣さ。気持ち悪いにも程がある。 そしてそんな黒幕の陰謀に終止符を打ち、スターへの道を再び歩み始めるマキシーン。 彼女が本当にスターになれるかは誰にも分からない。また邪魔者が現れるかもしれない。でも彼女はスターになるまで絶対に折れずに、最後の最後の最後まで戦うだろう。その前途多難なこれからの彼女の人生を応援したくなるラスト。 自分も困難に負けず生き抜いて行こうと勇気をもらえる映画だった。 まぁ彼女みたいな過激な真似はできないけど笑笑 にしてもこの三部作、時系列順に並べると『Pearl × MAXXXINE』になるの綺麗すぎない!? YouTubeにて本作について語っております。 是非聴きに来てください。 https://www.youtube.com/live/ik1KipdpWQ4?si=JINNMS-PUSybSNf9 映画評価基準 この映画が好きか 8 没入感 9 脚本 8 演出 9 映像 9 キャスト 10 音楽 9 余韻 9 おすすめ度 8 記憶に残る映画だったか 8 計87点