
てる

ダンガル きっと、つよくなる
平均 3.8
アーミル・カーンに外れなし。 メイキングを観たが、痩せてムキムキだった若い頃のシーンを最後にまわし、太っていたシーンを先に撮ったらしい。その後、5ヶ月のトレーニングで、38%の体脂肪率を9%までに落としたらしい。恐ろしい。今の時代ならスーツとか、CGで誤魔化せるのに、それをしないプロ根性に頭が下がる。 文句なしの面白いスポ根ストーリーだった。努力、挫折、涙、愛、勝利。スポ根に欲しいものが全て込められている。 幼少期の苦悩。普通の女の子のように髪を伸ばして、お洒落して、恋して、遊びたい。なのに、鬼の父が立ちはだかり、それは望めない。でも、ちょっとした友達の言葉でやる気になり、試合で負けたことで、レスリングに対する熱がたぎる。 スポーツって辛い。練習して、トレーニングしてるのは、辛い。でも、勝ったときの喜びは何物にも代え難い。やはり、スポーツは嫌々やったってムダなのだ。どんなに才能があろうと、自らがやる気にならなければ、続けることはできないし、勝つこともできない。姉妹は始めこそ嫌々やっていたが、途中からは誰よりもレスリングに真面目に取り組んでいた。それは、父という恐ろしい存在がいたからだ。いや、恐ろしいだけではない。彼女らを誰よりも愛して、信頼していたからこそ、彼女たちも父に応えようとしたのだろう。 父の夢に付き合わされて可哀想という人もいるのかもしれない。確かに、彼はレスリングしか頭にない。たぶんレスリングを通してしか彼女たちとコミュニケーションが取れなかったのかもしれない。だけど、彼女たちが本気でレスリングに打ち込み、それに必死で応えようとしていたのは、父の愛があったからだと思う。 父と姉妹の強い信頼関係と絆があったからこそ、メダルを手に出来た。コーチは実在の人物かどうか知らないが、その信頼と絆を結ぶまでの技量も努力も足りなかった。きっとコーチが説得力のある指導をしていれば、ギータは納得し、彼の指導を最後まで受け入れたのだろうが、それが出来なかったのは彼が力量不足だったからだ。その信頼を勝ち取れるほどに、父は努力していたのだろう。それは、人生をレスリングに捧げた男だからこそ可能なことなのだ。国際コーチに勝るというのは、とんでもない父だと思う。その想いに応えられた姉妹は、彼にとって、自慢の子どもであるし、姉妹は自慢の父の期待に応えられたことは何よりも嬉しいことだったはずだ。そう考えるとまた泣けちゃう。