レビュー
ジュネ

ジュネ

7 years ago

4.0


content

クロール 凶暴領域

映画 ・ 2019

平均 3.1

2019年221本目は『ピラニア』に続き、今度はワニ!アレクサンドル・アジャ監督の最新作『クロール』。 -------------------------------------------------- 水泳選手である主人公の「クロール泳法」が、タイトルの「這いつくばる」を意味する「crawl」に引っ掛かっていることを匂わせつつ、最低限の描写で舞台はあっという間にじめっとした地下へ。そこから先は強烈な流血・人体破壊シーンの連続で、流石ピラニアにぺ○スを食わせたことのあるアジャ監督、ワニに何をさせたら最もサディスティックかを知り尽くしてるようです。 -------------------------------------------------- 序盤では陸生動物としてのワニの獰猛さを目の当たりにするんですが、これはほんの小手調べで、どちらかと言えば「ワニがいる!」という遭遇のインパクトが強いんですね。ところが、そこに台風という設定を加えることで局面がガラリと変わると、水生動物として本来の力を発揮した奴らがガチで命を奪いに来るもんだから、恐ろしさがエスカレート。うまい見せ方するなぁと感心します。 -------------------------------------------------- また、ベタではありますが、極限の状況下で主人公が本能的な成長を果たしていく過程、それにまつわる疎遠だった父親との絆の回復もちゃんと描けていて、同じワニを扱ったB級モンスターパニックとは一線を画す仕上がりになっています。B級スリラーやホラーにリスペクトを掲げてきた監督の心髄が、ギッシリと詰まっている快作でした。