レビュー
Schindler's Memo

Schindler's Memo

6 years ago

4.0


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おとなのけんか

映画 ・ 2011

平均 3.2

笑える。 出演者は夫婦2組、シーンは被害少年の家(アパートメントであろう)の居間であり、ほぼリアルタイムでその喧騒を追った形の映画だ。 被害者、加害者のいずれもが事を穏便に話し合おうとして集まったのだが、4人はラストに向かって指数関数的に激昂してゆく。 もちろんお互いの子供たちのことで激しく罵り合うシーンもあるが、面白いのは、全く関係のない日頃の不満のぶつけ合いに大きくブレて行くところだ。 男性二人は、共に自分の主義を曲げず(というか曲げられない)、女性二人は、共に自身の感情へのひっかかり(アフリカの不幸とか、ハムスターを見殺しにしたこと等)にヒステリックに反応する。 これらが相乗的に燃焼を繰り返し、臨界点に達するようになる。特にジョディ・フォスターに至っては、最後などは病的に高揚した赤面に、これまた甚だ動脈破裂を心配させる血管の浮き上がりと相成って、「鬼面女」とはまさにこれみたいな状態になる。 ただ、やはり原作が戯曲なだけあって、芝居的なリアリティに終始していることは確かだ。実際の夫婦喧嘩の言葉バトルは、これ以上であることは身につまされるところだと思う。 「お前なんかこれ以上のことを言っている」、「あなたよりこのダンナの方がまだマシ」というような展開が心配され、その意味で、夫婦で鑑賞することは厳禁だと思う。