レビュー
cocoa

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1 year ago

1.5


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若き見知らぬ者たち

映画 ・ 2024

平均 2.8

タイトルが出る直前に自転車に乗っている風間彩人(磯村勇斗)が拳銃で撃たれるシーンはドキッとした。 横暴な神奈川県警の刑事(滝藤賢一)が現場で背後から頭を撃たれるシーンは「これが本当だったら良いのに」と思った。 どちらもフェイクなんだけど、インパクトは強烈。 でも面白いかと言われたら、まったく惹かれない。 役者の無駄使いにも感じる。 父親(豊原功補)が借金を残し死んだ後、必死に働いて返済する彩人。 母親(霧島れいか)は精神的な病気で介護にも明け暮れる彩人。 父の影響で格闘技をやっている弟の壮平(福山翔大)。 彩人の恋人の日向(岸井ゆきの)は彩人に寄り添って支えている。 いつか幸せになりたいと思っていた恋人同士なのにある日理不尽な事件が起きてしまう…そんな救いのないストーリー。 昼夜働き疲れはてた磯村勇斗の姿が切ない。 でもあそこまで生活に影響があり、家族だけで無理なら行政を頼るしかないと思う。 すっかり感情が乏しくなっていく彩人。 親友の大和(染谷将太)との仲は微笑ましかったけど…。 彩人のカラオケスナックに悪い輩たちが現れて暴力を受ける。 さらに警官たちに誤解されて彩人は決定的に痛め付けられる。 こんな理不尽なことが起きてしまうのが恐ろしい。 最後に弟の壮平が総合格闘技「SHOOTO」で勝つが、その力の5分の1でも彩人にあったら良かったのに…。 (格闘技をそう言う扱いにしてはいけないけど、男社会は力勝負な世界だから) とにかく最後まで救いがないし、磯村勇斗出演作では一番納得がいかない作品でした。 無駄な長回し、さらに独りよがりな作風にガッカリ。 『佐々木・イン・マイマイン』はまずまずだったけど、監督、これはダメな作品でした。