レビュー
my life

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1 year ago

4.5


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哀しき獣

映画 ・ 2010

平均 3.5

未見である、韓国映画の何か一つを観たくなり「哀しき獣」を初鑑賞してみた。しかも、骨太かつバイオレンスな予感。これは楽しみでしかない。 監督はナ・ホンジン。「チェイサー」と「哭声」は鑑賞済み。その間の本作。ふ~ん、まだ、この3作品しかないんやね。もっと、他の作品にも触れてみたいけど、新作が出ていないのは何かしらの理由があるのかな。 本作は「チェイサー」に引き続きメインの二人がそのまま出ている。まずは、ハ・ジョンウ。このヒトは出ている作品毎に、かなり異なる印象を与えてくる。今回のインパクトも相当なもの。落ちるところまで落ちぶれた男を熱演。 そして、キム・ユンソク。見た目が、かなりイカツイことになってるやん。韓国の俳優では、チェ・ミンシクも貫禄は十分にある。だが、キム・ユンソクはまた別の種類のオーラを身にまとっている感じかな。 大金目当てで、単身韓国に乗り込むハ・ジョンウ演じるグナム。その殺しの依頼を授けたキム・ユンソク演じるミョン。この二人の関係性は、この先どうなるのか。メインの二人だけあって当然、気になる訳だ。 韓国でターゲットとなる相手を調べるグナム。もう後がない状況やし彼も必死だ。生活パターンや、殺しのイメージを膨らませ張り込む。そして、出稼ぎに来ている妻のコトがやはり気になる様子。 残りの日数が迫り焦り出す訳やけど、現場では何やら揉めてる様子。何だか観ているこちら側も、ココやん…と、ばかりのタイミングに少しばかし応援したくなる奇妙な感情。 だけど、警察に囲まれ絶体絶命の状況。急にコトが動き出すのね。よくもまぁ、あの状態から逃げ切れたものだ。めっちゃ足が早いのか、警察が無能なのか…はたまた、悪運が強いのか分からへんけど、絶望的な人数の警官がいたはず。鬼気迫るぐらいの、ど迫力逃亡シーンが凄まじい。 さてと、なんやかんやで、ミョンも韓国に登場。個人的には待ってましたの展開。このミョンが、相当に頭のネジがブッ飛んでいる印象で決して関わってはいけないタイプの男。 それにしても、韓国産のバイオレンスって拳銃の類いは余り出てこない印象が少なからずある。ナイフでブスッと痛い系。いや、ナイフよりも包丁かな。手斧も多いけど。生々しさが本作では活きている。牛骨でぶっ叩くシーンは予想すら出来へんかったけど。 ただね、話が少しややこしい。ある程度の整理が必要かな。加えて、明確なアンサーが無い部分もあるし少なからず、こちら側に委ねられた気もする。 だけど、引きずり込まれていたコトには違いない。ふむむ、そう言う結末で幕を閉じるのか。韓国映画の本気を垣間見れた気がする今日この頃。