レビュー
【神の領域での異次元アクション】 マーベルお得意の神格化された世界観での、アフリカ民族的な原始的アクションや、派手な近代カーアクションまで、アクションのカオスとでも言うべき多様性を体感する。 ◆ 2016年公開の「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に初登場した新たなヒーロー、ブラックパンサーを主役に描くアクション映画。出演は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のチャドウィック・ボーズマン、『クリード チャンプを継ぐ男』のマイケル・B・ジョーダン、『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤなど。監督は「クリード チャンプを継ぐ男」のライアン・クーグラー。 ◆ 近未来の様子が、アフリカの民族文化と融合して、独特の世界観を作り出していると思う。前半の、王位の継承が多様な民族達とその煌びやかな民族衣裳で行われるシーンは、とても幻想的。民族の歌声や楽器の音が幾重にも重なるBGMで、王というかなんだか神の領域に近いような、そんな感覚をおぼえた。 マーベルものなので、物語こそ単純な勧善懲悪なのだけど、多種多様な民族が、それぞれの利害でその関係が次第に崩れていく様子は、その神の領域から対比した人間の生々しい部分を描いているような、そんな気もした。 まあしかし、なんと言ってもアクションは見もの。ヴィブラニウムによる、“銃の効かない”カーアクションや、見たこともない色んな武器で撃ち合う様子がとにかく圧巻。個人的には、オコエの無敵な槍無双っぷりにベタ惚れ笑。前述した、民族が入り乱れる後半の戦の様子も、槍だったり動物だったり、ヴィブラニウムによる“神の領域”が交錯するカオスっぷりも相当な見もの。 マーベルはホント、単純に楽しめるのがいい。また次回作に期待!
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