レゴなんて子供の遊び道具だろ？なんて舐めてかかってるととんでもない目に合う恐ろしい映画で、終盤には感極まって涙まで流してしまう、大人でも心から楽しむことができること請け合いの素晴らしい一作です。 本作は全てがレゴブロックによって組み立てられているのですが、これが凄まじい編集技術と大変な労力の上に成り立っていることは誰が見ても分かるところで、正直にいってCGとの見分けがつかないレベルです。その結晶が本作にしかできないたった一つの世界観を見事なまでに映し出しており、オリジナリティという言葉にここまで当てはまる作品も中々無いでしょう。 ストーリーも仲間と共に想像の翼を広げて、無限の可能性を手にしよう！という子供にも実に分かりやすいハートフルな展開なのですが、これを後半あるトリックを使ってまさかの泣ける親子愛の物語へと昇華してしまうのですから驚きです。 また、本作を見るときには字幕版も良いですけれど、是非日本語吹き替えで見てほしいなと思います。森川智之さんや沢城みゆきさんを始めとするプロ中のプロがわずか数人で全ての役柄をこなしており、その職人芸にも圧倒されること間違いなしです。