レビュー
雅哉

雅哉

9 years ago

4.5


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美しい星

映画 ・ 2017

平均 2.8

金星人として覚醒後の橋本愛の美しさに息を呑む。間違いなく彼女のベストアクト!冒頭、リリー・フランキーが見上げるシャンデリア=マザーシップから、紛れもなく本作は吉田大八版「未知との遭遇」だ。【田んぼに車】がポツンと置かれている絵も「未知との遭遇」特別編以降に追加された【砂漠に船】と同じ。因みにこの場面はスピルバーグがデビッド・リーン監督「アラビアのロレンス」へ捧げたオマージュである。閑話休題。周囲の人間に自分は何故かしっくり溶け込めないという違和感・疎外感。それはゲイであることを必死に隠し続けた原作者・三島由紀夫の姿に重なる。夢=ファンタジーでも見ていないとやってられない。その想いが頂点に達した時、遂に現実世界を突破出来るのだ。「自由」への脱出。これは吉田作品「紙の月」にも繋がっている。痛快なカルト映画であった。