レビュー
子皿

子皿

5 years ago

4.0


content

燃えよドラゴン

映画 ・ 1973

平均 3.6

2021年08月20日に見ました。

総合評価:75点 (内訳) 映像美:19 テンポ:16 演技力:15 物語性:12 主題性:13 ただひたすらにブルース・リーの筋肉美、華麗なるアクションに惚れ惚れさせられる。カンフー、ヌンチャクさばき、上裸アクションと、ストーリーの陳腐さをまるで忘れさせるサービス精神。正式なブルース・リー主演作品としては最終作となるに相応しい豪華さであった。(78年に『死亡遊戯』が公開されているが、73年にリーが亡くなっているため、途中から代役が演じている) 先程も語った通り、物語は少林寺の伝統や妹の仇のため、破門した兄弟子を倒すというシンプルなもの。そのため初めは退屈に感じるかもしれないが、序盤にリーが弟弟子に稽古をつけるシーンで象徴的な台詞が出てくる。何度も耳にしたことがあるであろう"Don't think!Feel!"である。この映画も小手先だけの知識を使おうするのはやめ、五感でその姿を捉えるべきなのである。また、この台詞の後には、"これは月を指すのと似ている。指に気を取られていると月を見失うぞ"という敵方の運命を象徴するかのような台詞がある。こういった伏線が幾つか張られているため、脚本として最低限のクオリティは保証されている。 この作品を起爆剤として全世界でのブルース・リー人気が高まったことに反し、リーの実質的な遺作になってしまったのは非常に残念である。しかし、我々は作品を通して彼の魅力に触れることができ、時を超え、我々の心に燃えるドラゴンとなるのである。