レビュー
cocoa

cocoa

6 years ago

3.0


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思いやりのススメ

映画 ・ 2016

平均 3.6

原題は「The Fundamentals of Caring」、介護の基礎とか基本の意味。 心に傷を負い、離婚問題を抱える作家のベン(ポール・ラッド)は、介護士の資格を取る。 初めて訪問介護した先は筋ジストロフィーの青年トレヴァー(クレイグ・ロバーツ)だった。 偏屈で口達者なトレヴァーが、ある目的でベンと旅に出る…そんなロードムービーです。 トレヴァーは薬や医療器具を欠かせない病気だし、仕事で多忙な母の厳しい管理と心配の中、家の中から出ない生活だった。 そんなトレヴァーが持っていた地図…「アメリカのダサい名所」を見て、ベンとトレヴァーは旅に出るのです。 難病独特なアクシデントを予想するが、(もちろんわざと脅かすシーンはあるけれど)、それに頼らないストーリー展開は良かった。 トレヴァーの世界を広げる意味で、ヒッチハイクの家出少女ドット(セレーナ・ゴメス)と妊婦のピーチズを道ずれに行く先もいろいろ変わっていく。 ドットの会話は口が悪く、でも本音しか話さないのでトレヴァーは惹かれていく。 2人がダイナーで食事するのをモーテルの部屋から見守るベンのシーンは何だか良い。 いろいろお騒がせとか言われるセレーナ・ゴメスは病気にも苦しんでいてちょっとふっくらしちゃったけど、いろんな作品でアクセントになり好きな女優(歌手)です。 ドットとピーチズの旅が終わるための回収方法は(変な言い方だが)、ベタな感じでした。 でもやっぱりトレヴァーとベンの2人旅のクライマックスに向け、最高な舞台が「世界一深い穴」! ロケーションだけでなく、そこで叶えた最高の出来事がたまらない。 あんな気持ちの良いことをしたトレヴァーがうらやましい。 2人の関係からベンの心も強くなって、一方のトレヴァーも明るく前向きな表情になるのが良かったです。 エンディングの予兆ではもう驚かない。 いろいろ騙すのがアクセントになっていますから。 さて、ベンを演じたポール・ラッド。 私は「アントマン」系の映画は観ないのでわからなかったけど、大好きな「ウォール・フラワー」でチャーリーに国語を教える素敵なアンダーソン先生でした。 そちらも作家と言う設定で印象に残っていたポール・ラッドでした。