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レビュー
cocoa
4 years ago
ハイウェイの彼方に
映画 · 2019
3.5
邦題は「ハイウェイの彼方に」。 大好きなイーサン・ホークはコンプリートを目指しているので迷わず鑑賞。 軽犯罪でも3回やったら投獄、そんな州法により少しのマリファナ所持で20年も投獄されていたラッセル(イーサン・ホーク)。 やっと仮釈放される日、ラッセルは不安そうにオドオドした様子で手続きをする。 白髪混じりの無精髭と長く伸びたむさ苦しい髪、相変わらず眉間のシワを深く、イーサン・ホークの間違いない役作りを感じられます。 20年も服役していたからインターネットも使えないラッセル。 助けてもらいながら親の消息を調べるとすでに他界していました。 ある日、ラッセルの働くバーガーショップの外にあるゴミ箱で赤ちゃんを拾う。 「名前はエラです。」とメモも入っていた。 すぐに通報もせず目の前の赤ちゃんを保護することしか考えられないラッセル。 下手だけど必死に世話をする彼はネットをする場所で「もし赤ちゃんを拾ったらもらっていい?」と検索するのです。 ラッセルのそんな姿は笑えないし、悲しくなってしまう。 カリフォルニアの海岸でエラを愛おしそうに抱き、海を見つめるラッセル。 もちろん彼がそのまま育てられるわけもなく、エラは施設に保護されるのです。 その後は仕事もクビになり、長距離バスに乗って遥かワイオミングのふるさとに向かうラッセル。 バスでは知り合った女の子と「マスタード・マヨネーズ・サンドイッチ」を食べるエピソードなど。 (つまり具なし?) そして両親の墓参りをしたり、亡き父の貸金庫や倉庫を調べたり。 貸金庫にあったたった一枚の切手はチリアン・プラムで不発行切手と言われ価値の高いものだとか。 その他に父の遺してくれた価値のある多くの切手帳やラッセルの持ち物もあり、父の手紙にも感動です。 「不運の後のセカンドチャンスだ」 「狼が月を愛するようにお前を愛してる」 「おかえり 父より」などなど。 親って死ぬまで(死んでも)子どもの事を思い続けるんですね。 その後のラッセルはエラに信託を残した旨を施設に報告し、ラッセル自身もまた一からやり直そうとする姿で終わるストーリー。 話の強弱は少なく散文的な展開です。 78分と言う短い作品、でもイーサンファンは彼の演技を充分に堪能できました。
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