レビュー
くらっしゃあ

くらっしゃあ

5 years ago

5.0


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ディア・ハンター

映画 ・ 1978

平均 3.7

★死ぬまでに観たい映画1001本《第4版》に選出★ 凄まじい傑作。 ペンシルバニア州の田舎町クレアトンで暮らす3人の若者のベトナム出征を通して描かれる「戦争が引き起こす悲劇」。 約3時間の映画の前半1時間あまりは、3人の若者とその周りの人々の出征前の数日が描かれる。 馴染みのバーでの馬鹿騒ぎ、結婚式、3人の出征壮行パーティ、ふるちんのデ・ニーロ、そして鹿狩り。ともすればダラダラ退屈とも受け取られそうなこれらの場面は、映画を観終わった時には、このダラダラ退屈がどれほど素晴らしくかけがえのないものであるかを強烈に訴えかけてくる。 また終盤の有名なロシアンルーレットの場面でデ・ニーロが心が死んでしまった友に必死で語りかけるのは、この故郷での日々のことだ。 今回、4Kデジタル修復版Blu-rayを購入して本当に久しぶりにじっくり観直したのだが、あらためてこの映画の素晴らしさに感じ入った。また、彼らが鹿狩りをする山の風景がこんなにも美しかったのかと感嘆した。 そして再び思いに耽る。 ニックの「ワン・ショット」と言ったあとのかすかな微笑み。その意味はどっちだったのだろうと。