レビュー
dreamer

dreamer

3 years ago

2.0


content

アイアン・イーグル

映画 ・ 1986

平均 2.9

この映画の主人公は18歳の高校生。 父は、アメリカ空軍のジェット・パイロット。 少年は、父の跡を継いで大空に飛翔したいという夢を持っていた。 すでに、セスナの免許は持っている。 シュミレーション訓練で、ジェットの操縦も大丈夫。 ところが、空軍士官学校の試験に学科で落ちたのだ。 そんなある日。中東の上空でテスト飛行中だった父が、敵(!?)のミグと遭遇し、捕虜になる。 しかも、無法な裁判で死刑の宣告を受ける。 死刑執行まで残された時間は僅か。 アメリカ空軍としては、動きようがない。 逆に少年は、ジェット戦闘機を飛ばして、父の救出に向かうのだった--------。 「ブルーサンダー」のスタッフが、F16の翼にカメラを仕込んで撮影した空中戦の迫力は物凄い。 観ていて、空中戦を実体験しているかに思えるスピード感と迫真力。 ところが、その迫力にもかかわらず、どうしてもカタルシスがわかないのだ。 いかにひどい軍事裁判で死刑を宣告されたとしても、むこうはそれなりの主権国。 その言い分がある筈だ。それをいきなり乗り込んで、空中戦を演じたり、地上の施設を壊したりとなると、これはもう戦争ではないか。 父子愛、師弟愛というドラマチックな設定があるとしても、どうしても、このクライマックスにはのめりこめない。 ミグ戦闘機を操る国をはっきり敵と言い切るあたり、アメリカ人の考えもさりながら、そういう世界の現実に、あらためて背筋が寒くなる。