
dreamer
2 years ago

深夜の告白
この「深夜の告白」は、なかなか凝った構成のサスペンス映画だ。 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のジェームズ・M・ケインの原作を、名匠ビリー・ワイルダー監督とハードボイルド小説作家のレイモンド・チャンドラーが脚色している。 フレッド・マクマレーが演じる保険勧誘員のウォルターと、バーバラ・スタンウィックが演じる人妻のフィリスが組んだ、保険金殺人の映画だ。 深夜の保険会社のオフィスで、ウォルターは、テープレコーダーに向かって、事件の顛末を吹き込むのだった。 エドワード・G・ロビンソンが演じる上司のキースに、報告するわけだが、ウォルターは肩に傷を負っており、どう話が展開するのか、気を持たせる導入部がうまいし、当時はテープレコーダーも珍しいもので、とても洒落ている。 バーバラ・スタンウィックは、お色気で迫る悪女役が、とても似合っていて、謎解きよりも、完全犯罪の成否を、観る者にハラハラさせながら、見せていく語り口が、さすがビリー・ワイルダー監督、とてもうまいと思う。