レビュー
rmh.

rmh.

5 years ago

3.0


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ファスビンダーのケレル

映画 ・ 1982

グザヴィエ・ドラン監督関連の記事で知った、夭折したファスビンダー監督作品を観てみる。 クィア映画製作の第一人者?だったかな。 これは観なければならない、と。 結論から言うと、面白かった。 いろんな意味で。 まず普通の映画作品ではないところ。 舞台と映画を混ぜたような作品だった。セットは完全に舞台なんだけど、カメラアングルは映画っていう初めて観るタイプだった。 演技はやはり映像にするから、映画の演技かな。 カメラアングルもとても斬新で、こんな古い作品なのにすごいなと思った。 ムキムキ水兵さんたちがたくさん出てきて、同性に対する不思議な感情をどう受け止めようかそれぞれに考えて感じるという根底にある題材の上に、殺人事件が絡んできたりする。 途中、名作の名台詞やナレーション的な文章も出てきたり、ちょっとなかなか初見だけでは理解しきれない部分はあった。 でも思ったのは、モーリスとの共通項として同性同士で惹かれ合う感情の根底は「友情」であるところだった。 なるほど、この年代ではそう描かれるのか!と妙に納得した。 とても官能的でミステリアスな雰囲気が漂う作品、また観直したい。