レビュー
2019年265本目は近作『EXIT』では頼りないダメ男を演じたチェ・ジョンソクが一転、狂気に駆られた危険な犯罪者を熱演します『スピードスクワッド』。 ------------------------------------------------------------ チェ・ジョンソク演じるヤバめなサイコパスが次から次へと車を乗り回しては壊しまくり、その様子がド派手なカースタントで刺激的に演出されていく辺りは純粋に楽しめますし、韓国版『ワイルドスピード』的な勢いがあって面白かったです。脇役に至るまで皆が個性的で、韓国映画の十八番、キャラクター性とアクションシーンの波状攻撃も健在。 ------------------------------------------------------------ ただ本作の場合、全体にやってることがあまりに定型的で、本来であればストーリー的に大きな起伏となるはずの『泣かせ』や『驚き』が非常に薄いです。こうした予定調和でしかない話運びの反面、地味な捜査過程をダラダラと見せられたり、犯人を何度も取り逃して追いかけるの繰り返しにしか見えなかったりと、退屈さは否めません。流石にこの起承転結で2時間13分は長すぎます。 ------------------------------------------------------------ タイトルは「ひき逃げ専門捜査犯」となってますが、結局ストーリーの主眼は「汚職」で、ひき逃げ事件を解明する面白さが際立って見えないのも残念です。 リュ・ジュンヨルは最近売り出し中の若手ですけど、今回は完全に悪役に存在感を食われちゃってましたね。
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