レビュー
2019年241本目は実際に起こった韓国の経済危機をもとに描いた実録ドラマ、『国家が破産する日』。 ------------------------------------------------------------ 結論から言いますと、これがめちゃくちゃ面白かったです、参りました。韓国映画には印象的な悪役が数多く登場するんですが、チョ・ウジン演ずるパク財務次官が正真正銘のゴミクズで、見てるこっちが怒りで頭真っ白。パワハラ・女性蔑視・権力と金への執着、見事に三拍子揃っており、ここまで主人公がボコボコにされる作品もそうないです。 ------------------------------------------------------------ 韓国で起こったことはアメリカのリーマンショック、日本のバブル崩壊、そして今も進行中のイタリア金融危機と同じで、一体何度同じ失敗を繰り返すのかと呆然とします。中でも韓国の場合は政府の失態が大きく、情報公開の不透明性は恥ずべき行為ですし、ろくな舵取りもせずにIMF委託を決定する人間が国のトップだなんて…空いた口が塞がりません。類似するケースでもここまで酷いのは中々ないと思います。 ------------------------------------------------------------ 韓国は進行形で「通貨危機の再来?」なんて騒がれてますが、本作はその意味でただのプロローグに過ぎないんだという警鐘に聞こえます。キム・ヘス演じるハン女史がクラっとするほどカッコいいものの、彼女が表舞台で辣腕をふるう事態は二度とあってはならず、我々も「人のふり見て我がふり直せ」。気持ちを引き締めるべきでしょう。
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