
ひろ

フィッシャー・キング
平均 3.4
奇才テリー・ギリアム監督によって製作された1991年のアメリカ映画 ・ ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)、アカデミー助演女優賞(マーセデス・ルール)を受賞した ・ 過激なトークで時代の寵児として君臨したDJのジャック・ルーカス(ジェフ・ブリッジス)は、放送中に発した不用意な言動がもとで忌まわしい事件を誘発し、奈落の底へ転落する。また、教授だったというヘンリー(ロビン・ウィリアムズ)は、3年前のある悲劇的事件に見舞われてから人が変わり、過去を捨ててホームレスとなった。精神に痛手を負った男たちが、ニューヨークの底辺で出会い、奇妙な友情で結ばれていく…。 ・ テリー・ギリアム監督の作品と言ったらファンタジーや難解なイメージがあるだろう。この作品では初めて他人の脚本を監督しているから、ストーリーは解りやすい。それでもしっかり監督らしい演出が光っている。所々にファンタジックな演出があり、友情と恋を描いた素敵な作品に仕上がっている。 ・ ギリアム作品の中でも正統派と言っててもいい作品で、興行的にも成功した作品。銀獅子賞を受賞して、監督としても高い評価を受けた。この監督が映画を撮ろうとすると、数々の困難にぶち当たるという宿命だが、この作品は成功例だろう。監督の悲劇が知りたい人は、「ロスト・イン・ラ・マンチャ」をご覧あれ。 ・ ジャック役にジェフ・ブリッジス、パリー役にロビン・ウィリアムズという豪華なダブル主演。心に傷を負った男たちが出会い、再生していく。特にロビン・ウィリアムズは熱演。オスカーを受賞したマーセデス・ルールも強がっている女性を好演。脇役のホームレスを演じたマイケル・ジェッターがすごかった。ここまで個性的な俳優はなかなかいない。 ・ テリー・ギリアム監督がやりたい放題やると、初めて観る人には難解なものになってしまうので、他人の脚本を監督したこの作品は、テリー・ギリアム監督入門として、最初に観るのにいいかもしれない。