レビュー
YOU

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4 years ago

3.0


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モネ・ゲーム

映画 ・ 2012

平均 3.0

2021年11月21日に見ました。

マイケル・ホフマンが監督を務めた、2012年公開のクライム・コメディ。 コーエン兄弟が脚本を執筆した本作は、ロナルド・ニームが監督した『泥棒貴族』(1966)のリメイクとのこと。コリン・ファースがすっかり”『キングスマン』の人」”として世間的に定着した今だからこそ、遡って本作の面白さがより引き出されているように思います。ルックス的にも「いつものコリン・ファース」なのが更に効いています。またコリン・ファース×キャメロン・ディアス×アラン・リックマンという、超絶豪華でありながらどこか間の抜けた軽いテイストも醸し出すこの”異色トリオ感”も最高です。特に冒頭10分におけるリックマンのバカ怪演は絶品!これ「ハリー・ポッター」シリーズの熱烈なファンにとってはショッキングですらあるシーンではないかと…(笑)。そしてこのベテラン役者2人に全く引けを取らない本作の中心的存在として登場するのが皆んな大好きキャメロン・ディアス!先程の2人とは違い彼女だけは世間的イメージそのまんまの、天然でキュートな役柄を爽快なまでのテンションで見事に演じ切っています。本作はこの三者の求心力、三者の距離感、三者のアンサンブルがあってこそ成立する、洒落た大人な雰囲気に満ちた一作になっていると思います。 ただ一方で本作は、魅力である「軽さ」が時折「話としての飲み込みづらさ」としても働いてしまっています。特に気になったのは、主人公ハリーとPJの関係性の浅さです。あの程良い距離感自体は好感を持てますが、終盤でPJが再び主人公に協力するという場面にも明確な動機付けが無い為どうしても周りがハリーにとって都合良く動いてあげているように見えてしまいます。他にも、ネルソン少佐が途中から一切姿を消すのはかなり不自然でしたし、結構長めに尺を割いていた”壷の件”が最終的にはめちゃくちゃ雑に切り上げられるのも若干ガッカリしました。しかもあの壺の場面は結局本筋とは丸っ切り関係なかった事が判明!個人的にはこの壺回りの場面の尺をもっと人物関係の描写に割いて欲しかったです。ただ本作にはこれらの欠点を補っても余りある魅力もありますし、「コンゲーム映画」であることからも2度目以降の鑑賞ではまた見方も変わってくる作品だと思います。このくらいのサイズの映画も今となってはかなり大事! 日本人ビジネスマン達の場面はもれなく面白い。