レビュー
ダニエラ・ヴェガ自身トランスジェンダーなのが、現代がまだジェンダー差別に充ち満ちている事を 説得の物にしている。 彼女はむしろ何も隠さずありのままの恋と日常に生きている。 さらけ出した幾つもの傷肌に、これ以上何の砂を擦り込もうというのだろう。 愛する人と過ごし愛する人を失えば、当たり前にお別れもしたいのだ。 暴虐を受けてきた主人公マリーナ(ダニエラ・ヴェガ)は、 その身に受けた惨劇とは裏腹に、崇高で美しい歌声をステージでみせる。 憫然な様は皆無である。 真実に生きる人は、気高く美しい。
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