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死霊のはらわたII
平均 3.2
2022年04月19日に見ました。
サム・ライミが監督・共同脚本を務めた、1987年公開のシリーズ第2作。 ・『死霊のはらわた』の続編、というよりはほとんどセルフリメイクのような一作。変な例えで恐縮ですが、ものまねタレントに置き換えるならば「前作がコロッケさんなのに対して今作は明らかにハリウッドザコシショウ」です。要するに、1作目の時点で既に十分「味の濃い型破りな作品」だったのに、それを遥かに上回る2作目が現れたことであたかも1作目が大人しく、なんなら格式高いとすら感じてしまう現象。 ・『エルビス・オン・ステージ』というドキュメンタリー映画があるように今作も『死霊のはらわたⅡ / キャンベル・オン・ステージ』という副題を付けてあげたくなる程、とにかくブルース・キャンベルの一人芝居が最高に可笑しい。 “恐怖と笑いは紙一重”とはよく言ったもので、同2作はその構造をまさに身を以て体現してみせています。また今作はセルフリメイクであるが故に話や世界観も前作とほとんど同じなので、「1作目と2作目」という以上に「バージョン違い」として楽しめるという良さも確実にあると思いますね。という事で、その日の気分によって順列もまた変わってくるとは思いますが、私は少なくとも現時点ではこの2作目の方が好みです。とにかく全編が過剰!前述の例えに準えますと、言ってみれば今作は「誇張し過ぎた『死霊のはらわた』」ですよね。ただ個人的には、前述の一人芝居シーンはじめ特に終盤では「画面に映るもの全てがあまりにも可笑しく過剰であるが故に却って生じる気味悪さ・おどろおどろしさ」を感じる瞬間も多々ありました。そして2作に共通して感じる「低予算・自主制作体制によるユニークかつ自由奔放なアイデア」「キャリア初期ならではのエネルギッシュさ」 「過剰な可笑しさと容赦のないバイオレンス」「アバンギャルドかつ詰め込み過多な作りから生じるカルトホラー感」といった要素は、大林宣彦監督の長編デビュー作『HOUSE ハウス』なども非常に彷彿とさせます。更には『Ⅰ』『Ⅱ』『HOUSE』共にここまで高カロリーな内容で尺はいずれも”90分以内”という、何たるコスパの高さ!サム・ライミの真髄ここにあり!帰ったらまた観ようかな。 これは大袈裟ではなく、マジで『コマンドー 』級に元気を貰える映画かもしれない。あのブルース・キャンベルを見た後にどう落ち込めというのか。学校や職場で流せばそれなりの五月病対策になる気がする。