レビュー
原作のことは何も知らないが、いくら近未来とはいえ、非常に無理がある設定なので、本気になって楽しめる映画ではなかった。 いわゆる自分の身代わりのロボットが経済活動をしているということだが、このロボットは一様に没個性で、運動能力が高く、しかもオペレーターの切り替えがそんなに難しくないとなれば、まずは車や電車などの移動手段が無くても良いことになる。しかし、まさに車が動いており、カーアクションなどが盛り込まれている。 また、主人公の生業が警察官なのであるが、サロゲートを集中管理、すなわちプログラムにおいて禁忌事項をインプットすれば法律違反行為自体が無くなり、警察組織自体が不要だ。それに、奥さんが何やらファッション関係の仕事をしているらしいのだが、この仕事が果たして必要なのか? また、主人公と奥さんの間には、かつて息子が存在していたということだが、それは人間の異性同士が性行為を行わないと不可能なことである。では、サロゲートを介してどのように出会えるのか?(サロゲート同士の性交渉も可能なような描写もある。しかも性別を問わない。) そうすると何かお見合いシステムでもあるのか? スポーツやエンターテインメントの世界はどうなるのか? サロゲート同士の格闘技や、オーケストラ演奏などが成立するのだろうか? いろいろ考えてしまって、映画に集中できなかった。そもそも集中して鑑賞するほどのストーリーでもなかったと思う。
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