レビュー
panopticon

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7 years ago

5.0


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永遠と一日

映画 ・ 1998

平均 3.8

過去と現在がシームレスに繋がるアンゲロプロスのロングカットは人間の知覚と意識に正しく作用し、映像の向こう側にまで我々を連れ出してくれる。 ・ 映像自体が詩であり、そこに見えているものに見えていないもの全てを宿すことができる稀有な能力があった。 ・ 生まれて来た以上、死は必然的に訪れる。その全てを自分のものとしてつかみ取れるのだろうか? 下書きばかりで、完成に手は届かないのだろうか? その何か茫漠とした塊をつかみとる、もしくはそこに身を委ねるためには、他者の存在を橋渡しにするしかない。決して届かない存在である他者に手を伸ばす。そしてきっと向こう側からも同時に。 もしそれが届いたら、それからの永遠と一日は幸福に流れるだろう。