解りにくい。 つまり、短時間へ詰め込み過ぎなのだ。 これこそドラマ向きの原作であろう。 ピアース・ブロスナンは、007ではちょっと上品すぎた感があったが、ダニエル・クレイグより前のシリーズでは、最もスパイらしい雰囲気を醸し出していた。 近年では悪役が多いが、いかにもCIAのエージェントらしい感じはあり、本作でも「枯れた、ただしタフな」スパイ役にはうってつけである。それだけに拙速さが惜しい。 また、オルガ・キュリエンコのシャープでキュートな仇っぽさも良かっただけに・・・う～ん。