レビュー
むさ苦しい部屋の中に12人のおじさんが汗をかきながら言い争っているだけ。 でも引き込まれる。 謎解きというよりも、一人一人の違う性格を持った人間たちがそれぞれの感性や特性を生かしながら議論していくスタイルが面白い。 最初に無罪を唱える人、似た生い立ちの被告人を思いやる人、常に合理的に考える人、あくまで感情で動く人、揺れ動く人。 無罪と有罪を主張する人の戦いのバランスもちょうど良くて観ていて飽きない。 しかも、スラムの人を完全に"悪"として主張する人には当時の時代背景みたいなものも反映されているのでしょうか。 ただの感情論ではなく、切羽詰まった何かを感じます。 最後のシーンは優しくどこか寂しく印象的でした。
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