レビュー
この映画に出てくるのは鬼畜のような親たちだが、最近の新聞を見る限り、悲しいことに現実は追い越しているように見える。 印刷所の主人(緒形拳)は外に女(小川真由美)を囲い、子供を3人作っていた。 本妻(岩下志麻)には子供がなかった。 印刷所が火事で焼けて以来、お金が滞り、怒った女は印刷所に子供を残して立ち去る。 本妻は突然現われた女に激怒、夫の子供かどうかも怪しいとして、怒り付けて叩くなど可愛がる様子はない。 その内、一番下の子供が栄養失調で死んでしまう。 妻が殺したと思い込んだ夫は、次は自分が処理しなければと思い、2番目の女の子を東京タワーに捨てる。 そして残った6歳の長男をつれて北陸路へと旅立つ。 どうしようもない男を演じる緒形拳もうまいが、岩下志麻の怖さは半端ではない。 「ゼロの焦点」同様、ヤセの断崖がクライマックスだが、ラストは話を作りすぎの感がある。 いずれにしても貧困で一番影響を受けるのは子供たちだ。
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