レビュー
コウキマン

コウキマン

4 years ago

4.5


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日日是好日

映画 ・ 2018

平均 3.5

2022.7.31.083.M.Sth 2022.11.26.128.aik ネタバレあり 主人公の典子が、「ただものじゃない」と評判の近所のマダムのところへ茶道を習いに行く話。はじめは嫌々ながらやっていた典子だが、だんだんと深みにハマっていく様子が良い。深みにハマると表現したが、たぶんそれは間違いで、近頃ブームのサウナの“整う”という表現が近い気がする。茶道を通じて、自らと森羅万象とを感じる、ゆったり流れる時間が心地いいのだろう。と勝手に想像。 父が失くなったあと、雨の音を聞いて父を思い出すシーン、“千の風になって”の歌詞を思い出して、鳥肌が立ちました。失くなった人は、風、雨、陽光、小鳥のさえずり、森羅万象、つまり千の風になって見守ってくれているのでしょう。茶道の洗練された所作、振る舞いが美しい。自然界の音を聞き分けるようになるのも、日本のような四季のある国で、ひとつのことを突き詰め、そして無駄を削ぎ落とし、洗練された五感を持つからこそ得られる感性、踏み込める領域ではないのだろうか。黒木華さんの凛とした演技が光る映画でした。 そんなことを思わせる映画でした。 「初めに形を作っておいて、あとでその入れ物に心を入れるものなのよ」 「頭で考えちゃだめ。習うより慣れろっていうでしょ」 「ある日、微かな音の違いに気付いた」 「雨の日は雨を聴く。五感をつかって全身でその瞬間を味わう。」 「世の中には、すぐわかるものと、すぐわからないものの二種類がある。すぐわかるものは一度通りすぎればそれでいい。けれど、すぐわからないものは長い時間をかけて、少しずつわかってくる。子供のころはまるでわからなかったフェリーニの“道”に、いまのわたしがとめどなく涙を流すように。」 実家で使われてた食器は香蘭社?深川製磁?有田焼っぽいな。と思いつつ 【余談】 日本文化大好きな次女が、体験を経て表千家に入門したので、その記念に再観賞。