実際に起きた事件を元にしているらしい。 その事を知らずに見たが、途中から何となくそんな気がしていた。 映画的な展開が少なくリアリティがある脚本、演出が上手だったので…。 　 あくまで事件を元にしているだけで、細かなストーリーはフィクションらしいので、本当に上手なんだと思う。 　 女の複雑な依存心がとてもリアルに描かれていて怖かったし、いつどんな行動をとるのかとハラハラした。 　 オーストラリアの田舎町の風景が美しく、スローモーションで風景やそこに住む人々を写しているシーンは時の流れの遅さを感じさせる。 普通に見たらのんびりした田舎の長閑な情景だが、この映画では監禁されている被害者や娘の家族らが感じる1分1秒がとても長いという事を表しているような気がして、それが重く、恐ろしかった。 　 暴行シーンはあまりハッキリ写さないのでグロくはないが、精神的胸糞なので気持ちが落ちている時は見ない事をお勧めします。