レビュー
しじらみ

しじらみ

4 years ago

2.5


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四月の永い夢

映画 ・ 2018

平均 3.5

胸が張り裂けそうになる。二人で雨に濡れて笑い合うという何万回も見たような場面もその慎ましやかな画面になんとも軽やかな瑞瑞しさを感じられる。瑞瑞しさの極北はやはり横移動。人のいない夜の道を音楽を聞いてステップを踏みながら歩く主人公に惚れてしまうじゃないの。右方向への移動は未来。左方向への移動は過去。過去と真正面から向き合った時、人は初めて未来へ歩き出せる。その今にも溢れ出しそうな感情の繊細な機微にずっと泣きそうになっていたが、婆アの説教で涙は引っ込んだ。婆アの演説からラストカットまでは本当に鼻持ちならない。安易に泣かせようとすんなよ。せっかく上品に手続きを進めてきたのに全部台無し。