レビュー
「好き」ってややこしい。 いつもより背伸びしたくなる人、話してて笑いが絶えない人、無言でも心が通う人、支えたくなる人。同じ「好き」でも恋と愛と一緒にいて心地いいことは違う。 何が1番ややこしいかって、暴力的なほど鮮やかな色に魅せられて、他のことなんてどうでも良くなってしまうところ。見たい時にいつでも手元にあるよう携帯したくなる。 でも、それだけじゃだめなんだ。 レナ・ダナムは6シーズンかけて、タイトル通り女の子について語っている。 「こうだったらいいな」という理想にかまけて走った結果まで描き切って、鑑賞者にぶつけてくる。本人はまっすぐ生きてるつもりでも、相手に寄り添う気持ちすら一方的で噛み合わない、現実。 彼女たちの行動は必ずしも正しくはなくて、欲に負けたり逃げ回ったり、言い訳も開き直りも何でもする。 本人達は必死に命を燃やして"何か"になりたがっているだけなのに、うまくいかなくて辛くて。したいこととやるべきこととの折り合いを探してる中で、トラブルを招いてしまう。 そんな姿を見て愚かだと馬鹿にしたり、否定することは簡単だ。 でも私には、全力でもがいている彼女たちがとても愛おしかった。一緒にイライラしたり笑ったり泣いてたらイッキ見しちゃってたわ、、、 自分に素直になりたいね。
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