レビュー
自然と人の共和はいつの時代も重大なテーマで、そして絶対に相容れないのだと思わされる。 エボシは悪役だが、ハンセン病と考察される者達へ慈悲深い。一方サンは森を殺す人間達を憎みつつ、アシタカに会って人の善を知る。 だから、だが共に生きることはできる、と答えたアシタカはその真ん中の最も難しい選択をしているわけで。 あの子を解き放て、に対し、黙れと返したモロの気持ちもつらい。きっとサンは人間と自然の狭間で苦しむはず。歌詞にある通り、誠の心を知るはもののけ達だけなのだろう。 エコロジーを提唱する人間は多くいるが、それこそ人が自然を掌握しようとする姿でもあり、人が踏み入ってはならないもののけの世界があるのだよ、と本作は示しているのではないだろうか。
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