レビュー
原題は「All the Bright Places」。 ベストセラー小説の映画化。 邦題や原題で予想していた内容とはちょっと違ったけど考えさせられた作品でした。 インディアナ州の小さな町で暮らすセオドア(ジャスティス・スミス)は早朝のランニング中に橋の欄干に立ちつくすヴァイオレット(エル・ファニング)と出会う。 ヴァイオレットは大切な姉エレノアを事故で亡くしてから心を閉じて生きている。 その後、同じクラスのセオドアとヴァイオレットは課題を一緒にやらざるを得ない状態に。 セオドアと過ごすうちにヴァイオレットに少しずつ笑顔が出るようになる…そんなお話。 薄幸そうな表情がいつも印象的なエル・ファニング。 今回は『ガルヴェストン』のような悲しい話にならないと良いが…。 一方のセオドアは人懐っこい優しげな表情が良くてヴァイオレットの心に優しく寄り添う。 しかしセオドアこそ心に問題を抱えていて、クラスでは「変わり者!」「Freak!」と言われていたのです。 課題で訪れるインディアナ州の町の名所(セオドアお薦めの場所)。 州の最高地点の石の上、小さなジェットコースター(1回転もできる)、2人で泳ぐ湖などのシーンは印象的でした。 ラストの展開はまさか、でしたが、ヴァイオレットが考えていた碑記…「I Was Here」を遺したセオドア、悲しすぎるな~。 セオドアが仲の良い姉にも相談できなかった事も悲しい。 暴力を受けていたセオドアの身体と心の傷の大きさは癒えるものではない。 人生のトリガーを引いてしまうのは、周りには気付きにくく、あっけないのかもしれない。 セオドアを想い、笑顔で課題発表するヴァイオレットの幸せを願うだけです。
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