レビュー
エマ・ワトソンとイーサン・ホークが共演し、『アザーズ』や『オープン・ユア・アイズ』などサスペンス、ホラーで高い評価を得ていたアレハンドロ・アメナーバルが久方ぶりに監督を務めた一作。 1970年代後半から80年代初頭にブームとなった「悪魔崇拝」にスポットを当てており、アメナーバル監督のことだから一筋縄ではいかないサスペンスになるんだろうなぁ…と期待していたんですが、何の捻りもない凡庸さでガッカリしました。 タイトルの意味は「退行催眠」であり、目撃者や被疑者から有効な情報を引き出すために実際に行われていた手法で、現在は洗脳に繋がる危険性があるとして禁止されています。劇中でもイーサン・ホークの協力者として登場する心理学者がこの退行催眠を利用。見ている我々は各々の証言のどこまでが真実なのか、主人公同様、疑心暗鬼に駆られていきます。この辺はよくできている。 しかし、残念なことに「誰が犯人か」は十中八九モロバレで意外性もなく、全体に同じシーンの繰り返しで遅々として捜査も進まず、本当に退屈してきます。もう少し起伏に富んだ脚本にすべきであったと思いますが…扱うテーマが興味深かっただけに悔やまれる出来映えです。
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