レビュー
監督・脚本・製作・主演・編集グザヴィエ・ドランによって製作された2010年のカナダ映画 ・ ゲイのフランシスとストレートのマリーは親友同士。そんな2人が社交的な美青年ニコラに一目惚れする…といったストーリー ・ 才能の塊みたいなグザヴィエ・ドラン ゲイであることをカミングアウトしてるから監督デビュー作の「マイ・マザー」に続いてゲイの主人公を演じている LGBTを扱った作品は良作が多いけど、そういう作品の監督って大抵ゲイだったりする 日本でも橋口亮輔っていうゲイで素晴らしい監督がいるけど、こういうマイノリティな人って繊細で個性的な映画作るんだよなあ ・ ゲイの主人公と微妙にイケてない女友達と人気者の美青年の三角関係っていうユニークな設定 ・ こちらがもどかしくなるぐらい進展しない関係にイライラさせられながら、間で差し込まれるストーカー女とかのインタビューのシュールさに混乱する 緻密な脚本ってタイプじゃなくて感覚に訴えかけてくる芸術家タイプの監督だから、不思議と映画から目を離せなくなっちゃうんだよね ・ 劇中で印象的に流れるバッハやスローモーションで流れる「バンバン」などの音楽を選んでるのはもちろん監督本人なのだが、作品を観ているとグザヴィエ・ドランの知的さとセンスの良さがよく分かる。天才という冠は安っぽくなってしまうので付けたくないが、この久しぶりに現れた稀有な才能の行く末が楽しみで仕方ない
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