レビュー
直近で劇場公開された新作をレビュー、今回取り上げるのは『シンクロニック』。「未体験ゾーンの映画たち」で公開された1本です。 ------------------------------------------------------------ 今年もなるべくB級映画祭上映の作品には足を運ばないつもりでしたが、米最大のレビューサイト、Rotten tomatoesで高評価を得ていた映画については一応チェック。本作はいわゆるタイムスリップもので、石に刻まれた謎の英字・木に掘られた謎のハートマーク・ホーキングという名前の愛犬…至るところに怪しげな伏線が散りばめられます。 ------------------------------------------------------------ タイトルにも冠されるシンクロニックは人を過去の世界に飛ばしてしまう激ヤバドラックで、主人公のスティーブがその法則を見つけようと何度も過去へ飛ぶシーンは、なかなかユーモラスで面白かったです。ただし多量の伏線をばらまいておきながら、特に「どんでん返し」的な趣向はなく、その辺りを過度に期待すると肩透かしを食らってしまいます。 ------------------------------------------------------------ この映画が高く評価されたのはスティーブの人生を描くドラマとしての側面が強かったからでしょう。過去と現在とを行き来しながら、彼はやがて自分の生きる意味を見出だそうとしていくんですね。個人的には主役2人の男臭い友情劇に心を掴まれる部分もありましたし、SFとドラマのバランスも上手く取れていて、B級映画でこれだけ楽しませてくれれば十分及第点だと思います。
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