
cocoa

オリーブの樹は呼んでいる
平均 2.8
スペインのバレンシアが舞台。 主人公は養鶏場で働く20歳の女の子アルマ(アンナ・カスティーリョ)。 かつてオリーブ農場を営んでいた実家は不景気に苦しみ、家族の生活のためにアルマの父は樹齢2000年のオリーブの木を売却してしまった。 それ以来、話すこともできなくなった祖父ラモンのために孫娘のアルマがオリーブの木を取り戻そうとするお話。 アルマは祖父とオリーブの木の場所でたくさんの思い出があり、祖父になついていた。 大人になってのアルマは感情の揺れも激しく、叔父や仕事仲間のラファ達ともぶつかることが多かった。 アルマが計画した「オリーブの木の奪還計画」は危険で無謀なやり方だと思うし、相手側がどうあれ、売買は成立しているのだから今更な要求なんです。 アルマと叔父、そしてラファとの3人が大きなトレーラーでスペインのグラナダを抜け、フランス、ドイツまで走るシーンは好きでした。 上空から見渡せるオリーブ畑、国境を走るだけで行けるヨーロッパの大地をivecoのトレーラーが美しかった。 ドイツに着いても多少応援してくれる団体はあったけど、結局アルマ達は何も出来ず…。 それでも強行突破したアルマの手にはオリーブの小枝が一本ありました。 昔、祖父に教わっていた接ぎ木の手法できっとまた根付くはず、そして周りには祖父と良く聞いたアオカワラヒワの鳥の鳴き声。 そんな小さな希望を感じさせられた作品でした。 ストーリーとしては無鉄砲な女の子の話だけれど、美しい丘陵地帯やオリーブ畑の映像や、養鶏のやり方も珍しく観ていて面白かった。 祖父ラモン役の方が味わいがある雰囲気で良かったな~と思ったら、地元の方が演じていたそうです。 そして、脚本を書いたポール・ラヴァーティ氏はあのケン・ローチ監督作品の多くを手掛けた脚本家と知って納得です。 何となく好き、そんな作品でした。