レビュー
 本来星の数で評価するような作品ではないと思いますが、多くの人に見ていただきたいので星5にしました。  実話に基づいた作品だそうで、どこまで再現されているのかは分かりませんがそれでも相当にショックの大きい内容でした。  「それでもボクはやってない」よりもなんとなく重いなと感じてしまった自分に失望しました。どちらも人一人の人権が蹂躙され、ないがしろにされているという点では同じなのに。なぜこの作品は重く感じたのでしょうか。刑務所内でのコーリー氏の扱い等もあるとは思うのですが、やはり差別問題が絡んでいるからだと思うんですね。どちらも同じ、人権侵害の問題なのに。  人種差別という問題になにかおかしな「特別感」みたいなものを自分が感じてしまっているからだというような気がして、自分に失望したのです。  いわゆる「黒人」(最近はカッコ付き出ないとこの言葉を使うのに抵抗がある。「白人」も同様)と呼ばれる人々が、その肌の色だけで不当な抑圧・差別を受ける。最近もそのような事件がありました。  こういう事件がこれまでに何度も何度もあったということを知っているだけで、同じ事件でもまた違った見方ができるのかもしれません。同じような悲劇が二度と起こらないことを祈ります。
このレビューにはネタバレが含まれています
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