
YOU

ブルーバレンタイン
平均 3.4
2021年04月23日に見ました。
デレク・シアンフランスが監督・共同脚本を務めた、2010年公開の恋愛ドラマ。 主演のライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズが製作総指揮も務めた本作は、ディーンとシンディーの2人が結婚に至るまでの幸せな馴れ初めと、完全に冷め切った破局寸前の夫婦生活の様子が交互に語られます。ここまで観ている間ずっと辛い気持ちにさせられる映画もなかなか無い、とにかく終始辛かったです。本作でまず驚かされるのは、ディーンとシンディーの圧倒的な実在感です。特に夫婦生活パートに関しては、会話や素振りの一つ一つからも明らかに修復不可能な深い溝が感じ取れ、常に胸を締め付けられるような感覚です。それとは対照的な馴れ初めパートにおいても、後の展開を予感させるような行動や会話がさり気なく散りばめられており、この緊張感と息苦しさが終盤の一点に向けてどんどん蓄積されていく語り口には本当にハラハラさせられます。また本作では、2人の関係に亀裂が生じるその決定的な要因に関しては描写されていません。だからこそ本作は、互いを想う気持ちや個々の価値観、金銭感覚や心変わりなど、誰しもがどうしても自分自身に置き換えて考えてしまうような作品になっていると思いますし、個人的には日頃の自分の他人に対する向き合い方や心掛けを見直す良いきっかけにもなりました。 本作は男女によっても、年齢によっても、今の状況によっても作品の受け取り方は大きく異なると思いますし、色んな意見や感想をインプットしたくもなりますね。終始観るのが辛い作品ですが、また何年後かに観返そうかと思ってます。エンドロールがまた憎い! 個人的には、もはや意味も無いのにひたすら口論を繰り返す、そしてそれを一方的に見せつけられるのが辛かったです。昔から親同士や先生と生徒など、人が怒る所を見る(同じ場所に居るから見るしかない)のは結構苦手です。そういう意味では自分は娘視点で観てたかも。