レビュー
李馬

李馬

5 months ago

4.0


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ヤジと民主主義 劇場拡大版

映画 ・ 2023

平均 4.0

上映していた劇場や期間も限られていた為、なかなか観れなかった映画。アマゾンプライムでやっと観れたが、この映画が作られ上映されたことに敬意を払いたい。 出来るだけ多くの人に見てもらいたいドキュメンタリー映画だ。 ヤジが良いことかどうかは別にして、自由な意見表明を権力で押さえつける事は許されることでは無いだろう。法律を犯している訳では無いのに、警察官が大勢で身体拘束して強制的に排除する映像は恐怖感さえ覚える。 「危険と判断した」根拠が権力側に委ねられるなら、私達はいつでも排除される可能性があるということになる。 個人的には安倍内閣時に、民主主義的なルールが言葉や行動で制限されていくように感じられていた。 現在の米国トランプ政権では、もっとあからさまなように思う。 「民主主義の死に方」(スティーブン・レビツキー、ダニエル・ジブラット著)の中では、選挙で選ばれた独裁者が、どのようにして民主主義的な機構を打ち砕くかについて、以下を挙げている。 一 裁判所を支配する 二 対戦相手を排除する (メディア買収、逮捕・訴訟、文化人の抑圧) 三 ルールを変える 四 危機による正当化 そして、最後にこう述べる。 「私たちは、民主主義がその内側から死ぬことを防がなくてはならない。」